#1 番長 悠
俺の名前は西崎悠。
別に普通の中学生だけど、他の奴らとの違いって言ったら、自分で言うのもなんだが、いわゆる不良って奴だ。
両親共に小学ン時に病気と事故で亡くしてからおかしくなった、って幼馴染みのかすみに言われたっけ。
まぁ別にそんなことはどうでもいい。俺はやりたいことをやってるだけ。
今日も実はタイマン張られてて、これから隣の五条中の連中を待ってるとこだ。
男「ぉお!?てめぇが宮水中の西崎かぁ!?」
悠「まぁな。」
男「俺ぁ、てめぇにタイマンを頼んだ五条の牙城だ。」
悠「てめぇの名前なんて聞いてねぇよ。」
牙城「だが、知っておいた方がよかろう。」
悠「二度と見ること無い人間の名前覚えたところで何になる。」
牙城「二度と忘れられなくしてやるよ!」
悠「しかし五条の牙城っておもしれぇな。プッ」
牙城「るせぇ!俺だって気にしてるんだっ!」
悠「じゃぁ俺に負けたら名前、牙城からガチョンにしろ。」
牙城「ガチョン!?」
悠「うん、五条中のガチョン。」
牙城「まぁ勝ちゃぁいい話だからな、いいだろう。」
悠「100万回やっても有り得ないだろうけど、お前が勝ったときの要求は?参考までに聞いておいてやる。」
牙城「なっ・・・有り得る!十分に有り得る!100万回やれば!」
悠「お前もう勝つ気無いだろ?100万回やればって。」
牙城「いやいや、そんなこt・・・」
悠「早く言え。」
牙城「えっとぉ・・・俺のパシリになれ。」
悠「それだけか。んじゃ、おっドガッぱバキッじダダダめガンッるズガーンか!」
牙城「・・・・・・」
悠「隙がありすぎだった。」
チャララッチャッチャ〜ン♪牙城の名前がガチョンになった!
チャララッチャッチャ〜ン♪ガチョンは悠の手下になった。
チャララッチャッチャ〜ン♪悠は「不意打ち」を習得した!
どうやら俺の名前は千葉県内に轟いているらしい。
こんな感じで毎日喧嘩してる。もちろん負けたことはない。
別に悪くないけど、こうゆうガチョンみたいな変な奴が俺の下にいても微妙。
まぁ族に絡まれたときの囮に使えるからその点だけではいいな。
それに、喧嘩の御陰でできたいいダチもいる。
今までで一番危なかったのが蒼(ぶる)の時だった。
蒼はボクシングやってるらしくて、それなりに戦える相手だった。
まぁ余裕だったけどな。
あと、唯一女で櫻(さくら)ってのも居たけど、女にしちゃぁ強かった。
少なくともガチョンよりは絶対強い。
まぁ余裕だったけどな。
他にもたくさんいる。一部を除いてみんないい奴だ。
かすみ「ぁ、悠!またこんなところで喧嘩してんの!?学校サボって!」
悠「うっせぇなぁ。俺の勝手だろがぁ」
かすみ「良くないよ。今日修学旅行の班決めだったんだから。悠は嫌な人となったら暴れるじゃん。」
悠「暴れねぇよ、もうガキじゃねぇんだから。」
かすみ「ホントに?」
悠「あぁ、約束する。」
かすみ「明日学校来るね?」
悠「それは約束できねぇな。俺の喧嘩スケジュールはとりあえず2ヶ月先までは予約いっぱいだからな。全試合ホーム!未だ負け無し、ペナントレース優勝確実!」
かすみ「馬鹿なこと言ってないで。」
悠「悪ぃ、ペナントなんて実はない。」
かすみ「そうゆうことじゃない!」
悠「何?予約にかすみ入れて欲しいのか?幼馴染みの特権で来週には入れられるぞ?(笑)」
かすみ「バカ!」
悠「嘘だよ、ワリィワリィ。喧嘩終わったら学校行ってやるよ。」
かすみ「喧嘩なんかやめなさいよ!」
悠「でも喧嘩で友達たくさんできてんだぜ?この俺に。」
かすみ(確かに一匹狼の悠がこれだけ友達多いのなんて信じられないな・・・)
かすみ「ん〜もう!じゃぁとにかく学校はちゃんと来てよ!」
悠「行けたらな〜」
かすみ「絶対っ!」
悠「考えとく。」
かすみ「もう!待ってるからね!じゃぁね!」
悠「ちょ・・まて・・・・・ったく。」
明日は学校に行かなければならない。
・・・翌日
悠「ま、タイマンの時間は1時だからそん時までは学校で適当に過ごしてるか。」
とまぁ軽い気持ちで学校に来たのが間違いだった。
俺は他校からだけじゃなく、校内の奴らからも狙われ始めたらしい。
ゴリ「おい西崎ぃ。お前最近随分調子乗ってるんじゃねぇかぁ?」
悠「売られたケンカを全部買ってるだけだ。」
ヤス「僕のダチもやられたんだよねぇ〜、この間。」
悠「どこ中だ?」
ヤス「五条だ。」
悠「あぁ、ガチョンか。昨日じゃん。」
ヤス「てめぇ・・・」
ゴリ「まぁしょうがねぇ。俺たちが仇をとればいいって話よ。」
ヤス「だねぇ。」
悠「何人いんのか知らねぇけど全員かかってこいや」
ゴリ「ぉお?じゃぁお言葉に甘えて・・・全員かかれやぁぁぁぁ!!」
悠(ヤバ・・・これ20人はいんべ・・・とりあえず雑魚から片づけるか。)
雑魚A「うぉr バキッ ぐわっ」
雑魚B「だぁぁぁ!! ボコッ ぐへぇ」
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・・・*
ゴリ&ヤス「すみませんでしたぁぁ!!」
悠「謝る前に消えろ。」
ゴリ&ヤス「は、はいぃぃ」
悠「流石に20人は手こずったな・・・」
放送「・・・3年A組、西崎君。至急校長室へ。」
悠「・・・やなこった。」
悠はアビリティ「とんずら」を使った!
悠「・・・ん、もうすぐ1時じゃねぇか。行くか。」
この間もそうだったが、大体喧嘩に使う公園は学校から徒歩で5分くらいの結構デカイところだ。
公園には既に男が立っていた。
悠「ちと今日は早く帰って寝たいから、ワリィな。」
男「逃げるのか?」
悠「いや、さっさと死ね。」
悠の攻撃!技、ヘッドバッド!―――会心の一撃!男に64のダメージ!
男は瀕死状態に陥っている。
悠の攻撃!魔法、メタンガス!(ぷ〜)―――男の鼻にダメージ!
男は気絶した。
悠「名前も名乗らず気絶するとは・・・可哀相に。」
チャララッチャッチャ〜ン♪魔法「メタンガス」のスキルがアップした!