#2
今日は蒼と櫻と3人で神楽中に向かっている。
神楽中というと、俺が知ってる中学校でもかなりやばいところだ。
俺たちは3人まとめて呼ばれてしまったわけだが、もちろん断る気などさらさらなく、普通に受けて立った。
神楽中は結構遠いので、電車で行くわけだが、どうも金がかかる。
悠「なぁ、蒼☆」
蒼「言っておくけど電車賃はおごらないよ。」
悠「ありがとう☆全く、優しなぁ、蒼は。」
蒼「俺の意向は無視なの?」
悠「櫻、お前も頼んでみろ」
櫻「ホントに?蒼君おごってくれはんの?おおきにぃ!」
蒼「調子に乗るな。」
櫻「がーん」
悠「櫻、調子に乗りすぎだ。」
櫻「自分が言えって言ったんじゃん!」
悠「さて、蒼行くか。」
蒼「ぁ?」
悠「行くぞ。」
蒼「金。」
悠「お前に渡す金など一銭もない!」
蒼「違うよ。別にくれって言ってんじゃなくて、自分のくらい自分で払えってこと!」
櫻「すいません。」
蒼「お前じゃない。」
櫻「じゃぁ払ってくれるのっ!?」
蒼「悠、ホント自分のくらい払えよ」
櫻「シカトかよ!」
悠「蒼、ついていい嘘とついてはいけない嘘がある。お前の嘘はついてはいけない嘘だ。」
蒼「嘘じゃないから。払えよ?」
悠「お前が言うと嘘に聞こえないのが怖い。」
蒼「嘘に聞こえないのは当たり前だ。嘘じゃない。」
悠「わかった、後で払う。後で。着払いだ。」
蒼「いや、意味がわからない。それを言うなら後払いだろ。つーか今払え。」
悠「別にここでお前に死んでもらっても俺は構わないギラ(鋭い眼光)」
蒼「・・・・・じゃぁ後で払えよ」
悠「サンキュー☆やっさしぃ〜!」
蒼「子供料金でいいや・・・バレなきゃいいよな。」
櫻「じゃぁあたしも・・・」
切符(こども)を手に入れた!
悠「(カシャン)無事通過。」
蒼「(カシャン)無事通過。」
櫻「(カシャン)無事・・・」
駅員「そこの女の子、ちょっと来なさい。」
櫻「あたしだけーーーっ!?」
悠「行くか。」
蒼「もう時間無いし。」
悠「だな。」
蒼「うん。」
櫻「ねぇぇぇ!置いてかないでよ!」
駅員「コラッ、騒がない!」
櫻「すみません」
駅員「ちょっとこっち来てもらうか・・・」
櫻がパーティから外れた。
(トゥルルルルル・・・・プシューーーゥ)
蒼「ふぅ、ギリギリ。」
悠「ったく、余裕持って来たはずなのに。」
蒼「・・・」
悠「まぁ乗れたから許してやるよ。」
蒼「何で俺が悪いみたいになってんの!?」
悠「ん?そうじゃん。」
蒼「マテマテ。聞き捨てならない。」
悠「聞き捨てていいよ。」
蒼「いや、聞き捨てない」
悠「まぁ大事にしとけ」
蒼「意味がわからない。・・・・もういいや。」
悠「捨てるのか?」
蒼「ん、まぁ。」
悠「あ、そ。」
蒼「・・・」
蒼の精神力が2下がった。
悠「ところで神楽って谷田方面だっけ?」
蒼「いやいや、神楽と谷田って全く逆方向だよ」
悠「そうだっけ?」
蒼「うん。神楽は南の方だけど、谷田は北だよ。」
悠「そっか。」
悠の方向音痴が発覚した。
悠の知力が1上がった!
車掌「ぇ〜、次は終点、谷田〜。終点、谷田〜。お忘れ物のないように・・・」
悠&蒼「煤i ̄□ ̄lll !!!!!!!!!」